維持管理について

 

中家住宅は昭和43年に重要文化財に指定され、大掛かりな解体修理(昭和46年から4年間)を経て、経年劣化が進む建造物の修理や景観の保全に勤めつつ、個人所有者として住みながら維持しています。

  

建造物としての古民家の魅力だけではなく、そこに人が住むことで先祖からの文化が備われば、「生きた民家」としての魅力が増すものと考えています。

 

自助(修理・警備・環境整備箇所の優先度を計画する、生活の範囲でそれらの実施費用や時間を負担する)、公助(所有者負担金への補助を戴く)から、そして共助(地域ボランティア様のご協力で見学対応、おはなし会、イベント、学校の郊外学習、竹林整備など)へと輪が少しづつ整って来ました。

 

全国各地に点在する「重要文化財の民家(重文民家)」には、様々な事情によって個人所有が困難となり、公有化など所有者移転の道を選ばざるをえないケースも少なくありません。

 

次世代へどのような形でバトンタッチするか、当家も地域も幸せになる、そんな未来を描いて、模索は続いています。